はしば流の文章の2つめの柱は、「わかりやすい」です。わかりやすい文章とは、読んだ人の頭に、その場面の絵が浮かぶ文章のことです。この記事では、読者の頭に絵を浮かばせるための3つの方法を説明します。
頭に絵が浮かぶ文章…。小説みたいに書くということですか?
いいえ、飾った言葉はいりません。ぼんやりした言葉を、具体的な言葉に置きかえるだけですよ。
- 「重要です」「大切です」で止めずに、理由まで書く方法
- 「適切な」「さまざまな」などのぼんやりした言葉の直し方
- 具体的に書くところと、たとえを使うところの分け方
「重要です」で考えを止めない
「重要です」「大切です」「必要です」は、便利な言葉です。ただ、「重要です」と書いた時点で、書き手が考えるのをやめてしまいがちです。読者は「なぜ重要なの?」がわからないまま、先へ進むことになります。
「重要です」と書きたくなったら、次の2つを確かめましょう。
- 「なぜ重要なのか」を自分に問いかけたか
- 問いへの答えを、「何がどうなるか」まで書いたか
ここまで書けば、文章は具体的になります。
記事を書くときは、見出しの構成を練ることが重要です。
記事の見出しは、読者が読むかどうかを決める判断材料になります。どんなに良い内容を書いても、見出しで興味を引けなければ、途中で読むのをやめられてしまいます。
○の文で書いているのは、見出しが重要な「理由」です。「見出しで興味を引けなければ、読むのをやめられてしまう」と、何がどうなるかまで書いているのがポイントです。見出しの構成については、STEP 04でくわしく説明します。
ぼんやりした言葉を、具体的な言葉に変える
ぼんやりした言葉は頭を素通りし、具体的な言葉は考えなくても絵になります。
「果物」と書かれても、読者の頭にはぼんやりとしか浮かばない。人によって、思い浮かべる果物も違う
「真っ赤なリンゴ」と書けば、色や形まで浮かぶ
文章を書いていると、ぼんやりした言葉がつい出てきます。特に気をつけたいのは、次の4つです。
| ぼんやりした言葉 | 具体的にするには |
|---|---|
| 適切な |
|
| さまざまな |
|
| 行う |
|
| 意識する |
|
「さまざまな」は、よく使っていました…。
便利なんですよね。書いたら「たとえば何?」と聞き返して、代表的なものを書き足してみてください。
悩みは具体的に、理想はたとえで書く
具体的に書くのが基本ですが、たとえ(比喩)が役に立つ場面もあります。たとえが特に生きるのは、読者が目指す理想の姿を伝えるときです。
「そうそう、それ」と思ってもらう
「そうなりたい」と思ってもらう

- 悩み(具体的に):ぎゅうぎゅうに詰まったハンガーや、何年も袖を通していない服を見て、「クローゼットをすっきり片付けたい」と悩んでいませんか?
- 理想(たとえで):持つ服をしぼって並べ方を変えれば、毎朝の服選びが楽になり、まるでお店の棚のように見渡せるクローゼットに変わります。
悩みのほうは、「ぎゅうぎゅうに詰まったハンガー」「何年も袖を通していない服」と、目に見えるものを書きました。理想のほうは、「お店の棚のような」というたとえで、仕上がりの姿を思い浮かべてもらっています。
まとめ
- わかりやすい文章とは、読者の頭に絵が浮かぶ文章
- 「重要です」と書きたくなったら、「なぜ重要か」を書く
- 「適切な」「さまざまな」「行う」「意識する」は、基準・代表的なもの・実際の動きに変える
- 読者の悩みは具体的に書く。目指す理想は、たとえを使うと伝わりやすい
次は、3つめの柱「読者に寄り添う」です。読者に「なるほど」と思ってもらうための書き方を見ていきましょう。




